ケーナ

ケーナの購入にあたって!

ケーナをお買い求めになるときに心がけることがいくつかあります。
分かりやすく解説いたしますのでご参考になさってください。。
1、 材料の選択
ケーナの材料の種類は基本2つです。従来「竹」が主流でしたが最近は「木」のケーナも多数使われて
おります。特徴は「竹」は自然の物ですから1本ごとに形状や内径、厚みなどが異なります。「木」はいわば工業製品ですので均一な物ができます。
ただし、ハカランダなどの木製は人によってかぶれる方がいらっしゃいますので注意が必要です。
2、 ピッチの確認!
フォルクローレ音楽のピッチ周波数は基本440HZを使用しています。
ハ調長のラ(A)の基音を440HZで演奏していることです。
お客様から「ピッチのあったケーナはありますか?」とたびたび問われます。実はここが一番の難問なので、少し字数をいただいて解説させて下さい。
A) ケーナのピッチはそれを製作する人、鳴らす人のレベルで異なるという
ことです。弊社のボリビア作者はみな一流のプロの演奏家が製作して
おりますので、演奏力はすごく高いわけです。体力、筋力、息の強さなどが私たち日本人とはまったくレベルが違うわけです。そのケーナのピッチ440HZを出すのはかなり力のある方でないと難しいわけです。
B) 昨年、日本人の平均的なレベルを知ってもらうために現地製作者に同じ楽器を鳴らしてもらい、その差を確認することを行いました。ボリビアの製作者もそれではじめて日本人のレベルを確認できたのです。そんなことに25年もかかったわけです。
そして、それから445HZというケーナの製作をしてもらうことになりました。考え方は少し高めのピッチで製作してもらうことでいわば下駄をはかせたわけです。このことによって本場のケーナを私たちが鳴らしても440HZに近づいたわけです。
C) しかし、日本人であってもみなさんが同じレベルではありません。
また、ケーナの鳴らし方(息の使い方など)が違えばピッチも同じではないのです。ケーナをいくら変えてもいけません。腕が9割といってよいほどです。楽器の善し悪しは少しはありますが。日本の格言に「弘法筆を選ばず」という言葉がありますが、ご自身がいかに正しい鳴らし方をしているかが問われる楽器なのです。